- 便秘相談
- 便秘の原因
- 便秘の種類
- 便秘の治療
- 便秘薬の種類
- 専門医・詳しい検査
- 快便なのにお腹が張る原因は?
- 快便でお腹が張っている場合に考えられる疾患
- お腹の張りでお困りの方は当院までご相談ください
便秘相談
便秘にお悩みの方は、当クリニックにご相談ください。
便通異常の見分け方
「下痢」と「便秘」の概念にはさまざまな要素が含まれます。一般に下痢は便性状をもって、そして便秘は排便回数をもって表現されることが多いですが、この2つの概念には必ずしも対極をなすものとは限りません。また、どちらも排便後に残便感を伴うことがあります。
下痢と便秘の概念に含まれる要素
要素 | 下痢 | 便秘 |
---|---|---|
排便回数 | 多 ↑ | 少 ↓ |
便の性状 | 軟便~水様 | 硬便~兎糞便 |
排便の関連症状 | 急な便意 | 排便困難 |
極端な症状 | 便失禁、脱水 | 腸閉塞 |
ブリストル便性状スケール
タイプ | 便の状態 | 一般表現 |
---|---|---|
1 | 木の実のようなコロコロした硬い塊の便 | 兎糞便 |
2 | 短いソーセージのような塊の便 | 塊便 |
3 | 表面にひび割れのあるソーセージのような便 | |
4 | 表面がなめらかで柔らかいソーセージ、あるいは蛇のようなとぐろを巻く便 | 普通便 |
5 | はっきりとした境界のある柔らかい半分固形の便 | 軟便 |
6 | 境界がほぐれて、ふわふわと柔らかいお粥のような便 | 泥状便 |
7 | 塊のない水のような便 | 水様便 |
便の状態が急に変わったり、急に便秘傾向になった方は要注意!
便秘の原因
便秘の原因は下記のように大きく分けて3分類されます。
1.胃結腸反射の低下
大腸の収縮(煽動)運動の低下。いわゆる便を送り出す力が弱まっているということです。胃結腸反射をスムーズにおこす為には「きちんとした食生活」、「運動不足の解消」、「野菜(食物繊維)不足の解消」が大事です。
2.疾病によるもの
糖尿病や甲状腺の機能が低下する病気は「神経麻痺」を合併し、便秘になります。
3.薬によるもの
高血圧のくすり(カルシウム活抗剤)、咳止め(リン酸コデイン)、精神科で使う向精神薬はしばしば便秘を起こします。便秘の原因を探り適切な治療をすれば改善する可能性は大いにあると思われます。
「便秘」は日常的にみられるものですが、大腸癌により腸の内腔が狭くなってしまえば当然便秘になります。出血や便秘を慢性的に抱えている方は大腸の検査をお勧めいたします。
早期発見にて治療をすれば、何も怖いことはありません。また安心して毎日を過ごすことが出来ます。
便秘の種類
便秘の種類は下記のように大きく分けて4分類されます。
弛緩性便秘
最も多いタイプで、大腸の動きの低下が原因です。センナ系刺激性の下剤を飲むことで、ますます動かなくなってしまいます。ひどいものを大腸無力症といいいます。
直腸性便秘
便意があるのに排便を怠ったり、排便できず我慢をくり返していると便意が鈍ってくるために直腸内に便がきても便意を感じなくなってしまいます。
痙攣性便秘
過敏性大腸症候群などにみられる便秘です。下痢、便秘をくりかえし、お腹が痛くなることが多い。
出口症候群
直腸瘤や直腸重責、アニスムスなどの肛門付近のトラブルで便がでないものです。
便秘の治療
排泄がスムーズに行われない状態、つまり腸が汚れた状態では、食べたものが大腸内に長く多くとどまるため、栄養素は吸収されっぱなしになってしまい、太りやすい体質になります。逆に食べてから12~24時間程度で便がスムーズに排泄されるようになると、栄養素の吸収される時間も短くなり、また代謝も上がるので太りにくい体質になります。
また人が病気やがんに至るメカニズムは、まず大腸内に残った宿便が腐敗し、そこから出た有毒ガスが肝臓の疲弊を招き、免疫力や自然治癒能力を低下させます。その結果、生まれついての弱い部位に、病気やがんとして現れてくるのです。
健康を維持するために快適な排便を心がけましょう。
便秘薬の種類
便秘薬に含まれる成分には、刺激性成分(腸粘膜や神経を刺激)、浸潤性成分(腸の表面張力を低下させる)、膨張性成分(便に水分を吸収させる)など、さまざまです。便秘の種類や体調によっては合わない薬もありますので、それぞれに合った便秘薬を服用する事がとても大切です。まずは、胃腸科の診察をおすすめします。
専門医・詳しい検査
本院の寺田病院では排便機能障害の専門医である神山医師が担当いたします。お気軽にお問い合わせして下さい。
寺田病院 | 03-3898-5231 |
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快便なのにお腹が張る原因は?
便秘になるとお腹が張るのは広く知られていますが、お腹の張りは便秘以外の原因でも生じます。実際、「毎日きちんと柔らかい便が出るのに、お腹が張る」といった患者様の声を耳にしたことも何度かありました。このような場合、過敏性腸症候群やがんなどの疾患が隠れている可能性もゼロではないため、お腹の張りが気になるようでしたら、早めに当院にご相談ください。
快便でお腹が張っている場合に考えられる疾患
これといった疾患がなくても、月経前症候群、妊娠、腸内細菌叢の乱れ、無意識のうちに空気を飲み込む呑気症などの要素がお腹の張りの原因になっている可能性もあります。
一方、柔らかい便が出るのにお腹が張る場合、次のような疾患も考えられます。
急性胃腸炎
細菌やウイルスへの感染、お薬の副作用などに起因する胃腸の急性炎症です。
症状として、発熱、食欲不振、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、お腹の張りが挙げられます。
機能性ディスペプシア
内視鏡検査や血液検査などで器質的な異常が認められないにもかかわらず、みぞおちの痛み、胃もたれ、胃の灼熱感、胸焼け、早期飽満感、お腹の張りなどの症状が出る状態です。ストレスや生活習慣の乱れ、胃酸過多、胃の機能障害などに起因するとされています。
卵巣腫瘍
卵巣にできる腫瘍の総称です。チョコレート嚢胞などの良性のものと卵巣がんなどの悪性のものに大別され、大きさによっては、皮膚の表面を触るだけで分かるほど大きくなります。
初期の段階では、ほとんど自覚症状が見られません。進行すると、頻尿、便秘、腰痛、お腹の張りや痛みなどの症状が出現します。
上腸間膜動脈症候群
大幅な体重減少などが原因で内臓脂肪が減少した結果、十二指腸が上腸間膜動脈と脊椎や大動脈との間に挟まれて圧迫が生じた病態が、上腸間膜動脈症候群です。食後の胃もたれや腹痛、お腹の張りが生じる一因です。
お腹の張りでお困りの方は当院までご相談ください
便通に問題がないのにお腹が張る場合、原因として考えられる要素は多岐にわたります。過敏性腸症候群、急性胃腸炎、大腸がんなどの疾患に起因する張りもあり、その場合は検査と治療が必要です。
当院では、消化器疾患と内視鏡を扱う専門医である院長が、診察から治療までを一貫して担当しています。必要があれば、大腸カメラ検査などの検査にも対応いたしますので、お気軽にご相談ください。